臥薪嘗胆的備忘録 ・主将の吏士を選むはこれ常なり。 また吏士の主将を選む時あり。・智少なく勇のみある者は、単騎の役にして大将の器にあらず。数千の将たらん者は、自身の小勇を事とせず、智計人に出たる士にあらずんば不可ならん・分に過ぎたる値を以て馬を買ふべからず・人は下ほど骨折り候ことよく知るべし・小身者は、朋友切磋の益あり。 故にその過知り易し、これが小身者の益なり。 大身者はそれと違ひ、朋友の交り切磋の益なければ、 身の過を知ることなし。 ・卑怯者には同類余多ありて、わがことは人に言はせ、人のことはわれ言ふて、おのれがためのよくなるを喜び、おのれに勝るを妬むは、全く大臆病者の癖なり・人を用ふるに、過失を以てこれを棄ることなかれ、よろしくその自新を許すべし・人は只、我したきことをなさずして、いやと思ふことをするならば、全く身を持つべし・先陣の大将たる者、威厳なき時は、下知行はれざるものなり上司の心得より http://takanori.blog.shinobi.jp/Entry/53/臥薪嘗胆的備忘録