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夢の跡



2年ぶりに父の実家である山梨に行ってきた。お墓参り。2年前は1週間ばかり休養をとった時に行ったのだが、何も用意していかなかったので、ただ墓前で手を合わせるだけだったが、今回は花も線香も用意(現地で)できたので「ちゃんとやった感」がある。お墓の周りの雑草などを抜いたりもしたし、いろいろとできたので良かった。


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父の実家は80年代に急に「第2の軽井沢」などともてはやされて、急激な開発が進んだ。まさにバブル。その際、駅周辺にはファンシーショップやらタレントショップやらが乱立し、竹下通りのような雰囲気だった。小学生の頃は、夏はそれなりに賑わっていた。

しかし、ブームが去り、バブルがはじけ、残ったのは田舎の街には不釣り合いな建物。客足が遠のき、店はどんどんつぶれていった。今日はシーズンオフの平日という事もあって、数軒がかろうじて開いていただけ。お昼の時間に食べ物屋さんに入ったが、客は僕たちだけ。街を歩いてもたまに人を見かけるだけ。さながらゴーストタウン。写真の一角は当時人で溢れていたメインエリア。当時の記憶なんてほとんどないけど、「あぁ、ここ人がいっぱいいたな」と覚えてるくらい中心の場所だった。今はデッキの床は抜け、テナントは一軒も入っておらず、半ば放置された廃墟のよう。まさに夢の跡といった感じ。

田舎には田舎の良さがあり、そこが魅力なのです。わざわざ山梨まできて竹下通りを体験したくはない。持ってる魅力が何なのかを間違えると、後で悲しい結末になる。