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アンリさんの「創業期のオフィスの確認ポイント」を自分に当てはめてチェックしてみた

アンリさんが創業時のオフィス選びについての記事を書かれていました。

起業家が初期オフィスを探すとき、確認しておきたいいくつかのポイント-The First Penguin

僕もこれまで自分達のオフィス移転やEV転職後は多くのスタートアップの移転に立ち会ってきたので、それなりに経験あるのですが、アンリさんの仰ってることは概ね真理であり、とても参考になると思います。

そこでアンリさんのポイントを古巣のケースでチェックしてみた。古巣は練馬の古びた3階建てのビルからスタートしました。オーナーには失礼ではあるが、見た通りぼろいビルです。

八千代ビル

練馬駅と桜台駅の間くらいにあり、千川通り沿いに建つ一階の自動車工場の持ちビル。2階は不動産屋さん、3階が僕達。2部屋を借りており、一つを執務スペース、もう一つをサーバールーム兼会議スペースとして使っていました。小さめな机を壁に向かって4つ置くといっぱいくらいの広さ。「1:坪単価1万程度」は勿論クリア。目の前が千川通りでその向こうが西武池袋線の線路でわりと開けてたので日当りはそこそこ確保できてたので「2:日当たりがいいところ」もクリア。

トイレは部屋の外の階段踊り場部分にあったので音などは気にならなかったのですが、その次に移転したオフィス(最初のオフィスの数軒隣り)は男女兼用で且つフロア内にあったので女子からは不評でした。僕は「大」の時などは練馬駅の西友のトイレか、自転車で数分の自宅に戻って用をたしていました・・・。トイレ問題は男性は軽視しがちなので注意。「3:男女トイレ別(女性がいる場合は必須)」は大事。

4、5の敷金と退去通知は忘れてしまったけど、ビルがビルだったので柔軟で安い設定だったと思います。2年契約とかでは少なくともなかった。

ビルのグレードがアレだったので「6:土日&24時間使用可能」ももちろんOK。マンションタイプだと騒音の関係で制約あったりも。

練馬駅に行ったことある人はわかると思いますが、ガチャガチャしてる街なんですよ。駅周辺は小さな繁華街な感じ。千川通り沿いはそこそこ往来もあり、ちょうど良い喧噪といったとこでしょうか。「7:騒がしいエリア>サラリーマンエリア」もたぶんクリアかな。

ということでアンリさんのチェックポイント7つのうち6個はクリアしてたんじゃないかな。一方でそもそも練馬という場所はどうなんだ?という問題もあります。練馬の後も池袋(しかも北口)にオフィスを構えてたのですが、ベンチャーがほとんど生息していないエリア。


これについてざっくり考えてみたのですが、創業期は中心地じゃなくてもいいのかなって思いました。創業期はとにかくプロダクトを作ることがメイン。リリースしたあとに改善などをゴリゴリやっていて、外部との接触もほとんど必要としない。そう考えると創業期に練馬で良かったのかな?って。

切磋琢磨できるライバルの動向などを肌で感じることは難しいので、そこが唯一のデメリットかも。

ある程度の規模になってくると大きなキャパを要するオフィスビルが練馬とかには無くなってくるので渋谷、新宿、恵比寿などに移転せざるをえないんですよね。それまでの沿線から違う沿線に移転すると社員が引越ししなくちゃいけないケースも発生し、そこで不満が出てきたりもします。あとはランチ環境も言われたりしたなぁ。

オフィス移転は一つのイベントなので、広めのとこを借りて「○○年はここで大丈夫」とかではなく、すぐいっぱいになって移転しちゃう方がなんだかんだ言って盛り上がるし、テンション上がるので、身の丈にあったオフィスを都度借りていくってのが個人的にはおすすめ。


最後にもう一回アンリさんの記事を紹介。ぜひ。
起業家が初期オフィスを探すとき、確認しておきたいいくつかのポイント-The First Penguin


成長していく組織に携わる事の面白さ

僕はサービスにはそこまで興味が無くて、全然詳しくもないと思ってます。これは一種のコンプレックスに近いものがあって、ブログ名も「インターネットサービス」ではなく「界隈」にしてるのはその表れです。

僕が一番興味があるのは「組織」だと常日頃公言しています。理念を実現するためにどういったチーム構成が良いのかとか、会社をどういうふうに盛り上げていくのが良いのかとか。経験からだけでなく、興味領域のためいつも考えていたりします。

ただ最近ちょっと思ってるのは、大きな括りで「組織」に興味があると言っているけど、やっぱり好きなのは「成長していく組織」なんですよね。創業からだんだんと人が増えていき大きくなって多様化していく組織。困難もあるけど、それ以上に楽しさが大きい。一度そういうのを経験すると忘れられなくなる。

数多くの会社が立ち上がりますが、全てが拡大するわけではない。成長していく組織を最初から見ることができ、かつそれを主導する立場にいられた事はとても大きな経験だし、運が良かったなぁと。前職には感謝しかないなぁと改めて思うのです。


創業から数年の組織変遷

創業期の会社の人と接する機会が多く、管理系の人を入れるタイミングとか規程の整備だとかで悩んでるとこが多いなぁという印象が。そういえば自分らはどうだったかな?と簡単に思い返してみた。もっと他の会社の例とかあるとスタートアップの皆さんに参考になるんだけど、1社だけじゃな・・・まぁとりあえずいいや。


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1年目
エンジニアとデザイナだけ。業務は自社サービス開発と受託。13時から1時が定時のような感じ。23時半くらいにAOMをみんなで始める。ゲームが終わると帰る。途中でデザイナを雇うもすぐに辞めてしまう。オフィス移転。

2年目
夏に組織改編。会社を大きくしていこうとみんなで誓う。実績あるエンジニアが加入。あと、ユーザーサポートをしてもらうために大学生の女の子をバイトで雇う。秋に受託を辞める。

3年目
自社採用ページから応募があった新卒のコが入社。サポート業務や入金確認、その他もろもろをお願いする。その他、アルバイトで数名デザイナーやサポートなどを。サポートの人は後にデザイナーに。
エンジニア以外10時出社に。エンジニアはフレックス採用も、やがて10時出社に。
この頃、社長の知り合いのディレクターの人が入社。「作れない人をこれ以上入れてどうするんだ」と僕とかが反発。しかし、加入すると「ディレクターって凄いなぁ」と実感する。
夏頃に増資。スーツの人が入社して社内がザワつく(数ヶ月で退職)。その他、取引先から数人転職してきた。みんなエンジニアでもデザイナでもない人達。一人はすぐに退職。
秋にオフィス移転。SEOの子会社設立。僕が子会社社長に。この頃、経理ができるという人が加入。派遣でもう一人経理を。それまでは社長がやってた。全社で10数人。

4年目
いろんな人が増えた。常勤の監査役が就任。事業計画とか作ったり。

5年目
年明けからCFOが加入。CFOによって社内の規程類などが一気に整備される。管理部が強化される。SOの話など。エンジニア、デザイナ以外の人達がいっぱい増える。

6年目
年明けから新オフィス。4月1日付けで10人が一気に入社。



現在11年目

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会社の事業や目標によってケースバイケースなので、自分達に最適だと思うのを模索しながらガシガシやっていくとおもしろいよー。